ふとした思いつき

 どんな人が見ているのだろう、というのはホームページを作っている人間にとって根元的な疑問の一つだと思う。
 プロバイダが月に一度作ってくれるログは細かな数字でそこに答えてくれる。ドメイン別だと、もちろんながら圧倒的に日本だ。タイ、シンガポールなんていうのはなんとなく分かるのだが、チェコのように意外なものもまれにある。あるいはアメリカの軍用ドメインとか。まさかエシュロンではないだろうなあ。
 サブドメインをアルファベット順に見ていくと、まず教育関連では京都大学が桁違いに多い。中でも総合人間学部と法学部。以前は、大学にまだ残っている友人連中だろうと思っていたけれど、大概学外に出てしまったし、両方とも決して学生数が多い学部ではないので不思議だ。
 中央大学とか早稲田大学なんかは数が多いからそんなものかなと思う。他、目につくところを挙げてみると、北大、南山、専修、立命館(APU含む)、東大と言った辺り。学生数に対する割合を計算してみたらもう少し違うところが目立ってくるかもしれない。それにしてもお茶の水とか、聖心とか、神戸女学院とか、津田塾とかその手のアクセスがゼロというのは少し悲しい。一人くらいいたっていいじゃないか。
 続いて企業。目立つのは富士通、NTT、NTTドコモ、NEC、ソニー、東芝と言った錚々たるコンピュータ関連。寡聞にして初耳だっだのだが、横浜にあるクラフトマンアーツというこれまたシステム系の会社からは、従業員数は12名なのに、ドコモとほぼ同じくらいのアクセスがある。ものすごい熱心な読者がいるのか、あるいは朝礼の代わりに全社員が毎日雑文を読んでいたりして。こういう色合いの中にあって、丸善薬品産業という会社も三桁に上っている。どうも理科系が多い。僕自身は傾向的に文化系の要素を多分に持っていると思うのだが、この関係もよく分からない。
 政府機関になると衆参両院や各省庁が並ぶ中、突出しているのが生物系特定産業技術研究推進機構。ドメインサーチで調べるまで存在すら知らなかった。もしかしたらエヴァンゲリオンに出てきたネルフのようなところかもしれない。
 こうやって単純に数字を見ていてもあれこれ想像できて楽しいだのが、メールをいただいたり掲示板へ書き込みをしていただく方については具体的に人物像が見えてぐっと興味を引かれる。さらに、メールの交換をきっかけにして実際にお会いした方というのも幾人かいるし、大抵はその後も色々に交流が続いている。どうしたわけか性別問わずその全員が酒飲みなのだが。
 発信する僕にとっては、常にそこの輪が広がるとよいなという希望が存在している。オフ会(オフライン・ミーティング、つまりコンピュータネットワークを介さず実際に会う)を開催してみたいと考えることがあるのだが、どれくらいの参加が望めるのかは皆目検討もつかない。そもそも読者の側には実物の僕に対する興味なんかあるのだろうか。
 そんなわけでとりあえず、興味のある方がいらっしゃるようでしたら、ぜひ一言お待ちしております。


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