引っ越しました

 ご覧の通り、独自ドメインを取得した。前々からぼんやりとくすぶっていた希望だったのだが、えいやっと。
 新しいことを始めるときというのは、それまでにじわじわと上昇していた欲求のレベルが最後の一匙であふれかえるというのが多い。学生時代に初めてマックを買ったときも、直接のきっかけは大学生協でパンフレットを手にして「買おう」と確信したからだ。当然ながらパンフレットを眺めるだけで20万円もする物を買ったりしない。周りで使っている人も多くて、あると楽しそうだなという思いが堆積していた上でのことだ。旅行を始めたのだってそうだ。「深夜特急」を読んで大いに感化されたのは高校時代だったが、具体的にバックパックを背負うまでには4年近くかかっている。
 今回も同じような経緯があった。ホームページの容量が危なくなってきていたということもあるし、CATV接続に変えてからはそれまでのプロバイダの会員であることによる第一義のメリットは失われていたこともある。それに、今後の自分の身の処し方次第ではプロバイダは数年の間にころころ変わる可能性が十分に予測できるということも大きかった。
 こうしてゆっくりと続いていた滑走からポンと離陸につながった直接のきっかけは、独自ドメインを持ったある方のホームページを拝見したら気持ちのよい作りになっていたということ。この一つを切り出しただけでは行動のエネルギー源とはなり得ないが、飽和間近だった欲求を溢れさせたのは間違いなくこれだった。
 そうなったら後は行動あるのみ。ドメイン取得とレンタルサーバの業者のサイトをひたすら見て(大手から個人経営のようなところまで実に多様だった)、目を付けた4社で具体的なサービスの比較表を作成し、自分なりにパフォーマンスが最高な所を選択した。
 その後に必要な実務作業は引っ越しである。ページの移転そのものは手間というほどでもない。これを機に入れ物を変えただけではなく、中身も充実させねばということも同時にひしひしと感じている。差し当たってはデジカメ導入以前の旅行記の写真をネガからスキャンする作業を続けているので、早い内にページに反映させたい。
 そして、引っ越しをしたならばそれをご近所さんへお知らせしなくてはならない。友人、知人への変更連絡と、相互リンクをしていただいている相手へのリンク書き換えのお願い。次いで、各検索エンジンへの変更申請と購読メルマガの宛先変更。
 それから、以前プロバイダを変更したときにはほとんどなかったことだが、各種オンラインサービスの登録情報変更があった。僕が現在利用しているのは、銀行、証券、クレジットカード、買い物、航空会社、オークションなどであり、それぞれに手続きをとらなければならない。特に隔世の感があるのは、impress TVであった。98年頃には28.8kでダイアルアップ接続だったから、お金を払ってインターネットで動画を見るということはまだまだ未来の話しだった。
 引っ越し自体は嫌いじゃない。動くことは、予感である。それも前向きで肯定的なものだと僕は感じる。特に今回は、世界で唯一の自分の場所を確保したという感じがすごくうれしい。滑らかに軌跡を描きながら、上昇を続けよう。


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