前回の修行から、実に4ヶ月も間が開いてしまった。あと一度、バンコク・日本を往復して日本国内線を少し付け足したら解脱というところがずっと見えてはいたのだが、新型インフルエンザの日本での流行もあり、気軽にはいかなかった。
日本で色々買いたいものもあったり(片目の度数が合わなくなってきたコンタクトレンズとか、タイの友達の結婚式に送るちょっとした日本のものとか)、他にいくつかのタイミングが重なって、なんとかかんとか金土日を確保。航空券の予約をしたのが木曜日。その翌日の深夜便である。
東京・大阪の往復だけではPPが少し足りないので、ビジット・ジャパン・エアパスを利用してもう一本追加。時刻表や就航都市をにらんで、到着の成田から3時間ほどの待ち合わせで乗り継げる福岡を選択。その足で折り返して伊丹。
だが結局、エアパスではタイムリミットまで座席が確保できなかった。ウェブを見ると空きはあるので、自身で株主優待で予約。
バンコク・成田は往復ともマイル利用のアップグレードリクエスト。出発までは空席待ちのままだったが、スワンナプームチェックインの時点で再度確認すると「ご用意できました」。深夜便なので、身体が楽だ。
これまでも何度か利用したコンコースDのロイヤル・シルク・ラウンジ。とりあえずチャーンビールとシンハビールを飲んで、心身のスイッチを切り替える。大事な儀式。ただビールを飲むのではなく、意識してビールを飲む。カチッと。
時刻は深夜を過ぎているけれど、休暇への突入なので夜更かしをする。照明の落ちた機内でシャンパンを飲みながら、「おっぱいバレー」鑑賞。
朝食に目覚めたけれど、眠気はどうしても残る。6時間少々のフライトなので、乗り込んでお酒を飲んでのんびりして、そして眠って朝ご飯の後到着。実質、3時間も眠っていないはずだ。時差ボケするほどではなくて、単なる寝不足。まあ、いつものこと。
■ 2009年8月21日(金) NH2141
11:30/成田 → 13:30/福岡
成田の入官は、外国人窓口にわんさか人が並んでいた。妻と来ていたら、僕がバゲッジクレームで荷物を受け取って、しばらくぼーっと待っている必要があったことだろう。今回は一人。タイミングよく、彼女は一泊二日で明日から地方出張。
出発前、「ここ数ヶ月、仕事で土日もおらんと思ったら、また一人で日本行きよって」とぶちぶち言われだろうと思っていた。だが実際には家を出るときに言われたのは意外なことだった。
「日本でたっぷり遊んでストレス発散しといでやー。最近日に日に精神がダウンしてるやろ。一緒にいるこっちかてしんどいねん。せやから、吐き出すもんきっちり吐き出さん限り、1週間でも2週間でも戻ってこんでええからな。帰ってくるときにはしゃっきりしてるんやで。ストレスは持ち帰ったらあかん。あ、何かしら美味しいお菓子は必ず持ち帰れへんかったら、それはそれで家に入れんからな」
税関を通り過ぎ、すぐ右手。ビジネスクラス利用だと、到着時の成田でもラウンジが使えるのだ。熱いシャワーを浴び、コーヒーを飲む。既に満席とは知っていたが、念のためカウンターで福岡行きの便のプレミアムクラスへのアップグレードをリクエストしておく。空席待ち種別A。普通席利用前提でも解脱は決まっているのだが、肉体疲労軽減を狙う。
窓から見えるB737-700の、曲線的に大きく反り返った羽が太陽を浴びて美しい。朝のフライトは、また格別の新鮮な趣がある。色々なじめじめしたことが、朝の陽光に蒸発していく。大阪のラジオで「朝はいつも新しい」というキャッチフレーズを持っている番組があるが、まさにその通りだと思う。
■ 2009年8月21日(金) ANA1680
14:20/福岡 → 15:35/伊丹
「福岡まで来たものの、建物の外に出ることもないだろう」と思いながら荷物をX線検査に遠そうとしたら、「伊丹行きはターミナル2になります。別の建物になるので、いったん外に出てそのまま100mほど歩いてください」
アップグレードポイントが2ポイント残っているが、バンコク路線のアップグレードには足りない。唯一、国内線ラウンジが利用できるのみ。スケジュール上では50分しかない乗り継ぎだが、ラウンジに入って仕事のメールをチェックして、ビールを一杯だけ飲んだらもう搭乗案内。
機体はプロペラ機。ボンバルディア社のDHC8-Q400。脚が出ない等で、よくニュースになっている機体ではなかろうか。
雲を抜けるときに少し大きめに揺れたが、特筆すべくこともなく、半分くらいは眠っていたら伊丹空港。
■ 2009年8月23日(日) NH2178
14:00/伊丹 → 15:10/成田
成田へ飛ぶ午後便は、これまでも何度も利用してきたが、IBEXの運航の小さなジェット機(CRJ)だった記憶がある(全席革張りだったりする)。だが、今回は運航もANAで機体もA320、しかもみっちり満席。
伊丹のチェックインの際に、バンコクまで一気に荷物を預けられるし、搭乗券も出る。成田のビジネスクラスラウンジの招待券もここで。何がいいって、並ばなくていい。成田チェックインだと、ビジネスクラスであってもやはり多少列ができているが、伊丹の1階の右手奥にある小さな国際線乗り継ぎカウンターでは、これまで、並ぶということをしたことがない。
2階に上がって、551の豚まんをおみやげに買う。時間があればよくスターバックスでコーヒーを飲むが、今日は手荷物検査場が混雑しているので、パス。(SFCがあれば、ここも優先レーンが使用できる。もう少しだ)
■ 2009年8月23日(日) NH915
18:10/成田 → 22:50/スワンナプーム
伊丹から成田に来て国際線へ乗り継ぐ場合、着いてすぐに専用のパスポートコントロールがあるので、比較的すんなりと出国手続きを取ることができる。
だが、僕は出国前にまだ用事があるので、左手に抜け、通常の到着口へ。
ユニクロで買い物をと思っていたのだが、都合の悪いことに改修工事中。しょうがないので、フードコートで日本のラーメンを一杯食べる。
出国手続きを経て、バンコクのANAが行っていたキャンペーンでもらった免税店のクーポンを消費すべく、白い恋人(ほかに食指が動くお菓子がなかった)と、チョーヤの梅酒を購入。両方とも妻向け。
第5サテライトのラウンジへ行って、まずは仕事パソコンを立ち上げて、メールチェック。急ぎはあるけど、火急のものはないことにほっとして、「明日できることは今日しない」の大原則に従い、シャットダウン。
このラウンジは窓が大きくて、窓際の席も多く用意されている。スターアライアンス塗装のANA機の出発風景や、パンダ塗装機体の駐機する様子などを眺めながら、まずはビール。この機体と同じかどうかは不明だが、僕の往路もパンダだった。
続いて、白ワインにカンパリを注いでレモンを搾り、ペリエ。我流、夏の飲み物。残念ながら食事に関しては大したことがないので(キャセイの香港のラウンジは、ペニンシュラホテルの料理が食べられると聞くが、ここにはサンドイッチやスナックやちょっとしたスープ、それからうどん、そばくらい)、まあゆっくりと酒を飲む。
さしておもしろい映画もなく(案内にあったスタートレックを見たかったが、対象外の便だった)、少しだけ本を読んで、食事をとったら、気付いたら眠っていた。「免税品販売を終了させていただきます」のアナウンスに目覚めると、スカイマップ上で既にタイ領内に入っていた。
… … … … … … …
★プラチナポイントこれまで | 今 回 | 合 計 | プラチナまで |
44,647 | 6,540 | 51,187 | 解脱! |
★修行費用(タイバーツ)
これまで | 今 回 | 合 計 |
83,024 | 4,322 | 87,346 |
★修行PP単価(タイバーツ)
これまで | 今 回 | 累 積 |
3.73 | 0.66 | 2.92 |